5-49.昭和12年・日光みやげ ← ・ → |
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写真と一緒に、封筒の中から、押し花が出てきました。 《高山植物標本》《日光みやげ》と書かれた中から出てきたのは、3種類の高山植物の押し花です。 70年も前の標本ですが、花弁もしっかり残っており、まさに1枚1枚手作りの押し花のようです。 昭和12年というと、既に伯父は19歳ですので、これは5人兄弟の弟たちが日光に行った際のお土産のようです。 私の亡き父は昭和2年生まれで、この時10歳ですので、もしかして父が小学校当時に日光に行った際のお土産かもしれません。 標本の裏には、何の花か?産地?形態?花色?時期?という事が記載され、スタンプも押されています。 《すずらん》《きんぽうげ》《まうせんごけ》という花であることが判りますが、スタンプの日付をみると《昭和12年8月20日》と言う事が判ります。 もしかして夏休みに兄弟で、実家の鹿沼に行き、その時に足を伸ばして日光に行ったのかもしれません。 ところでスタンプを良く見ますと、花と滝の柄と共に 《NIKKO KEGON FALL 華厳滝壺 五郎平茶屋》となっています。 この五郎平茶屋とは、かつて華厳の滝壷にあった茶店の事のようで、明治33年(1900)に、地元の星野五郎平が、7年もの歳月を経て滝壷への道を開拓して開いたのが五郎平茶屋です。 そして下の写真がかつて華厳ノ滝の滝壷近くで営業をしていた五郎平茶屋です。 見て判るように、まさに滝壺の側に茶店があり、迫力満点だったと思われます。
もちろん現在はありませんが、少なくても昭和12年の時点では営業をしていたようです。 また、現在滝壺にはエレベーターで降りる事が出来ますが、エレベーターが出来たのが昭和5年ですので、この時もエレベーターで滝壺に降り、五郎平茶屋に寄ったのかもしれません。 |
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