6-41.昭和16年・一ツ橋 ← ・ → |
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写真左手には親柱と欄干が見えますので何処かの橋の上のようで、通りも比較的大きいように見えます。 写真をよく見ますと、道路交差点はロータリーのようになっており、更に左の写真の右端には、何か白い枠が見えますが、もしかしてこれはおまわりさんの交通整理用スペースでしょうか? 下も同じ橋の上ですが、今度は学生服の級友が写っています。 この場所で撮った写真は他にも数枚あり、学生服の姿があれば、スーツ姿もあり、当初伯父にも何処で撮ったか思い出せないようでした。 が、学生服を着ている写真が多い事から、「ここは学校近くでは?」と思い、東京外語学があった古い地図を見ているうちに、もしや?と思って行ったのが下の【一ツ橋】です。
現在の地図を見ますと、日本橋川の上には高速が通っているので、橋や川があることがあまり判りませんが、昭和10年頃の地図を見ていましたら、東京外国語学校の仮校舎の近くに日本橋川が流れており、一ツ橋や雉子橋、また皇居の近くには平川橋がある事が判りました。 実際に行ってみますと、川の上を首都高速道路が覆うように伸びており、暗い影を落としているので橋の存在すら判らない程です。 でも確かに欄干の模様は古い写真と同じですし、親柱らしきものも、同じ形です。 この事を伯父に告げますと、ようやく思い出してくれたようで、写っている同級生の名前や出身地なども教えてくれました。
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