昭和からの贈りもの 第6章 昭和13年〜16年 東京外国語学校時代の記録

 6-16.昭和14年・三原山 1   ・ 


三原山山頂近く/昭和14年

ゴツゴツとした岩山で、何やら大勢でお弁当らしきものを食べている様子の写真が出てきました。
しかもコートを着込んだまま食べているようですので、よほど寒い場所だったのでしょうか?


学生帽を被っている事や大学時代の同級生の姿も見える事から、直ぐに外語学校時代の写真と判りましたが、伯父たち以外に大勢の女性達や髭の男性の姿も見えます。

ここまでの古い写真の中でも、このような大勢の女性は見たこともなく、いったい何処で撮ったのか、全く見当がつかなかったのですが、伯父に見てもらいましたら、少しして思い出してくれました。

「あー思い出したよ!この髭のおじさんで判った!これは三原山の山頂でお弁当を食べている時の写真だよ!」
「確か大学の二年の頃に、外語の友達と4人で行った覚えがあるよ!」
「一緒に写っているのは、何処の学校だか忘れたけど、東京の女子大の学生たちで、髭の伯父さんはこの時の女子大の引率の先生だよ!」

との返事です。
女子大の生徒と一緒にお弁当と言うことは、今で言う《合コン!》と思ったら、

「な〜に・・・三原山でたまたま会って、たまたま昼時たったので、じゃあ一緒にお弁当を食べようと、髭の先生が言い、たまたま一緒に食べて写真を撮っただけだよ!」

と言うことらしく、ちょっとがっかりしましたが、確かに引率の先生と聞くと、女子大の先生らしく見えますし、女子大の生徒さんも初々しい感じです。

下はその時の記念撮影のようですが、女子大グループと伯父たちグループの微妙な距離が、なんとなく当時の雰囲気を物語っているようにも見えますね。
因みに右端のちょっと丸々としたのが伯父です。


伊豆大島三原山での女子大生たちと記念写真/昭和14年


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