翌11日、時折青空が望め、地元の方が「あ〜今日はあったかいな〜」と言いつつも、やっぱり自分たちからしてみれば寒〜い朝を迎えました。
たった10分の市内観光を終え、朝の9時には留萌市民文化会館に到着! 楽屋からは商工会議所の青年部さんたちが「シュー」っと膨らます風船の音が延々と聞こえて来る中、素早くリハーサルを行い、子どもたちの到着を待つ事に… 10時頃になると、子どもたちが続々と到着! みんなしっかりと、防寒着姿で整列しながら会場に入ってきますが、お出迎えのライオン君たちに笑顔で答えていました。 商工会議所青年部会長の挨拶に、元気良く答える700人の子どもたち。 今までもたくさんの童謡コンサートを行なって参りましたが、今までで一番たくさんの子ども達が集まってくれ、ステージの上には今か今かとワクワクして待っている3人がいました。
そして幕を開けた「お星さまの贈りものクリスマスコンサート」 舞台には、青年部の皆さんが朝早くから作ってくれた風船が、フワフワと浮き、まずはクリスマスメドレーでスタートしました。 前半は、いつものように、“はる・なつ・あき・ふゆ”の童謡を、四季の色々な音や、動物や虫の声を聴きながら、会場のお子さんたちに問いかけながらの45分。 それにしても、子どもたちの反応がとても良く、知っている童謡は一緒に歌ってくれるのですが、さすがに700人の合唱は圧巻! 舞台上の3人は改めて、童謡の凄さを体で感じているようでした。 前半の途中の、身の回りのものや、貝、どんぐり等を楽器にして楽しんだりするコーナーでは、どんぐりや貝殻を使ったシェーカー。 くるみで出すカエルの鳴き声。ペットボトルのギロ。竹篭とお豆の波の音などを聞いてもらったり、竹で出来た楽器「アンクロン」で童謡を演奏したりしましたが、今回は会場のお子さんたちにも手伝ってもらいながら、音の不思議さを感じてもらいました。
休憩の後の二部の最初はお話の朗読。 今回はクリスマスにちなんだお話でしたが、休憩時間中ざわついていた会場も、ピアノの音と共にお話が始まったとたん、ピタッっと静まりかえり、これには青年部の方々も胸を撫で下ろしていたようでした。 “むかしばなし”や“朗読”は毎回どこの会場でもそうですが、お子さんたちは真剣に聞いてくれます。 子どもたちは、お話の世界が大好きですし、何冊も何話も聴いていたいはずです。 是非ご家庭でも、幼稚園でも、本に接する機会を増やして欲しい…と思います。 さて、今回のコンサートは、なんとNHKの方が取材に見えられ、本番前からずーっとカメラを回していらっしゃいました。 そしてコンサートが終了してすぐに、NHK北海道のニュースで流れたそうです。 取材の皆さまどうもありがとうございました。
コンサートの最後では、恒例の「子どもたちと一緒にステージで歌おう」のコーナー! たくさんの子どもたちがステージに集まってくれ、ステージに乗り切れないお友達はステージの前に並んで、手作り楽器を手にし、カシャカシャとリズムにあわせて鳴らし、童謡の大合唱となりました。 さすがに700人の楽器演奏と合唱は、会場全体に鳴り響き、正に体験しないと判らないくらいの感動もので、寒い外とは裏腹に、熱〜い会場となりました。 こうして1時間40分があっという間に過ぎ、留萌の子どもたちともお別れとなりましたが、終了してからも楽屋裏では、“留萌の熱い子どもたち”の話題で持ちきりでした。 ところで、今回の留萌ではこんな話を伺いました。 子どもたちに「雪が解けると何になるかな?」と質問をすると 「水になる!」と言う答えが返ってくるのが普通のようですが なんと留萌の子どもたちの返事は 「春になる!」 なんか久しぶりに聞いた季節の気持ちで、私たちも改めて四季の感じ方を勉強させられた気がしました。 だからこそ、寒さなんて吹き飛ばすような、熱いコンサートだったのでしょうね。 この後、会館の正面にて留萌商工会議所青年部の皆さんと記念撮影をして留萌とお別れとなりました。 何せ、3時間半後には飛行機に乗らなくては…という強行軍! がせっかく来た北の留萌!何も買わずに帰るのも勿体無い!せめて新鮮な魚でも買わなくては…と、ちょっとだけ市内の魚屋さんに立ち寄り、驚くほどお安い、カニ、たこ、いくら…そして今が一番と言うカジカ!を買って留萌に別れを告げたのです。
留萌から2時間半でようやく旭川空港に到着! 思えば昨日の丁度同じ時間に旭川に着き、丸1日後に旭川空港を出発!本当にあっという間の北海道! 最後の仕上げと、お土産の買い物をし、ソフトを食べ、少しでも…と観光気分を味わっている二人でした。 それにしても気温は寒い北海道でしたが、留萌商工会議所の青年部の皆さんたの子どもたちへの思いは熱かった… 700人で埋まった留萌市文化会館はみんなのパワーで熱かった… そして留萌の子どもたちのキラキラした眼差しは熱かった… 前編へ戻る |