3月も下旬を迎え“春がきた”のメロディが流れ、都内では“さくら”も満開となり、さあポカポカ陽気!と思っていたら、突然の寒さと共に“雪”が舞い始めました!既に冬に終わりを告げ、「脱・冬宣言」までしたのに…桜が満開なのに雪とは… そんな東京を脱出し、南の島に行くことになりました。 ということで、4月だというのに前日の雪がまだ残り、まさに冬景色の高速をひた走り、まずは成田へ。 インターネットで見つけた格安駐車場に車を停め(なんと5日間で\2500)、空港につくと、春休みの日本脱出なのかけっこうの混みようでした。 そして出発1時間ちょっと前についた我々を待っていたのは、我々の呼び出しアナウンス! 混んでいる合間を抜け、急いでチェックインをし、足早にマニラ行きの飛行機に乗り込みました。
機内では、お決まりの食事が出て、とりあえずパチリ! さあ一寝入りしようと思ったら、5月下旬封切りのダスティンホフマン主演の映画「ダイバー」が上映され、ついつい見てしまい、そうこうしているうちに4時間半でマニラに到着。
さて次は国内線に乗換!と思ったものの、ただでさえ遅れて到着したのに、今度は荷物がなかなか出てこず、フライトの時間が刻一刻とせまってきます。係員に、「荷物が出ない!乗換便の時間が迫っている!」といっても「大丈夫!」と言うだけ。 ようやく荷物が出てきた時には、乗換時間が残り40分! 確か国際空港から国内空港まで15分はかかるはず! 今朝の成田空港から続いた慌しさがここでも続き、こりゃ間に合わないかな?と思いつつも、急いで外に出て国内線の空港に向かう車の中で受け取ったチケットを見たら、出発の時間が30分ほど遅い! なんと最初から予定表の時間が間違っていたのです。 「まったくも〜」とほっと安堵したところで、ようやく国内線にチェクイン。
荷物の超過料金を払い、やれやれようやく落ち着ける…と思い手にした搭乗券を確認したら、今度は搭乗口が書いていない! 「搭乗口はどこですか?」と尋ねると、 「ここには搭乗口はありません。」 「フライトナンバーをアナウンスしますので聞いてて下さい」との事。 海外の国内線では良くある事ですが、日本語でさえ聞き逃しがちなアナウンスなのに、それが英語で流れるとなるともっと聞き逃すはず! これは大変!では…と搭乗出口らしきところに陣取って、カウンターのお姉さんに、 「この飛行機の搭乗はいつですか?」と尋ねると 「航空会社が違うのでわかりません」との返事。 では…と次の人に聞くと 「あそこのカウンターで聴いてください」との事。が、カウンターを見ると、小さいボックスがポツンとあり、そばで何かを食べている親子らしき人はいるものの、とても係員とは思えない。 うーん…ではインフォーメーションに聞こう、と思い 「この航空会社のカウンターはどこですか?」と尋ねたら、やっぱりこの小さなボックス。 最後の手段と思い、同じチケットを手にしている人を探す事にしてうろうろしていると、ようやくそれらしき人を発見! 「どこで待っていればいいのですか?」と尋ねると、 「ここでいいですよ」との返事にようやく安堵。 そして親切にもフライトの案内がなったら、我々を呼んでくれました。 さすがに海外のローカル路線は違います…
飛行機まではゲートからゾロゾロと歩いていくのですが、待っているのは双発40人乗りのプロペラ機。 久々の小さな飛行機は、ジャンボ機以上のスピード感でフワリと空に舞ったのです。 それにしても外も機内もとにかく暑い!こりゃたまらん!と思っているうちに、上のほうからブワーッと霧のような白い煙が出てくる出てきました。 さすがこちらのクーラーは派手です! そんな飛行機でしたが、機内ではジュースにお菓子になんとTシャツが配られたではないですか! 太っ腹な航空会社!と思っていたら、どうやらこの航空会社の5周年記念だそうでした。
途中目的のボラカイ島を飛行機から眺めながら1時間と少しで、カティクラン空港に無事到着。 ここからはお迎えの方がいて安心! そしてバイクと自動車を足したような“トライシクル”に乗りビーチに向かいます。 さらにカタマラン船に乗って、今回の目的地「ボラカイ島」にようやく到着となりました。
日本を発ったのが9時半で、ボラカイ島に着いたのが夕方5時頃。 時差が−1時間なので、だいたい8時間半で、無事雪の残る日本を脱出し、ここ太陽のギラギラ照り付ける、ボラカイ島に着いたことになります。 ここボラカイ島は、日本ではあまりなじみのないものの、ヨーロッパの人々には人気が高く、特に4kmにわたる白い砂浜の“ホワイトビーチ”は、“世界一美しいビーチ”の名がついたことがあるそうです。 また韓国の旅行者も多く、何でも昨年大ヒットした恋愛モノ映画が、この島で撮影されたそうで、それ以来まさに新婚旅行のメッカとなっているそうなのです。 また、この島へのアクセスは船のみで、島内の交通手段も、先ほどの“トライシクル”かサイドカーばりの“3人乗り自転車”。 メインストリートはビーチ沿いの狭い道で、もちろん舗装などされておらず、観光客の多いこの道を、自転車は、口で“しゅっしゅ”とか“ぷぷぷ”とか言いながら、狭い路地を盛んに漕いでいました。
この小さい島には、なんと200もの宿泊施設があるそうで、今回お世話になったのは、そのなかの“Alice in Wonderlnd”さん。 部屋はすべてコテージタイプで、緑鮮やかな庭には小さなプールもあり、なによりも経営者が日本の方ということで、親しみやすく安心できるリゾートでした。
島に着いたのが夕方で、さっそく夕陽を見ながらの食事となりましたが、今日の夕食は“モンゴリアンディナー”。 これはずらっと並んだえび、いか、肉、野菜など好きなものをお皿に取り、その上に、塩、胡椒、醤油、ソース、ガーリックソース、ケチャップ、甘い系、辛い系その他もろもろ、これまた好きな調味料をかけ、それを炒めてもらうという、かなりセルフサービスに近い料理なのです。 まあ料理の苦手な方には、材料選びやら調味料選びとかなり厳しい食事かも知れませんが、色々な味を自分で作れるという点では、限りなく日本食に近くもできますし、限りなくエスニック風にもできますし、結構腕次第では美味しい食事なのでした。
そしてそれ以上に美味しく感じるのは、ビーチのテーブルで、星空を見ながら食事ができるという点でしょうか! 意外と涼しい浜風が吹き寄せる中での食事は、ほんと美味しかったのです。
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